かゆいんです。
なめるとしかられるから、ずっと我慢してたけど、
お母ちゃんが洗濯物を干しに行っちゃった
今がチャンス。
ペロペロしたら、なんだか、舌したの先にぶつかるものがあるから
ちょっと引っ張ってみたんです。
しばらくして、わたちを見たお母ちゃんが
「ぎゃおう！」っとか、なんだか変な声を出して
「陽南、自己抜糸したかもぉ」と、あわててた。
そのあと、
わたち、おなかの周りになんだか邪魔なものを巻かれたですよ。
で、お母ちゃんと、お父ちゃんで、じたばた、どたばたして
急遽、お出かけだって。
お母ちゃんの小さい車に乗れって言うけど、
この車にはいい思い出はないわ。
それどころか、不吉な予感よ。拒否！
大暴れしてやった。
仕方ないので、お父ちゃんの車と交換。
こっちならいいかなと、乗ってやったわ。
お母ちゃんは、なれない大きな車で、おっかなびっくり運転。
わたちも、怖くて、後ろのシートの上でいい子していたわ。
車を変えても、
やっぱし、ついた所は、大嫌いなお医者さんのとこ。
入りましぇん。ってがんばったんだけど、
お母ちゃんが、鬼のような顔で怒ってたから、あきらめて入りました。
診てもらったら
傷が少し開いているようだけど、縫いなおす必要はないって
よかったね、お母ちゃん。
そのあと、おなかを「べたべたばんそうこう」で、ぐるぐる巻きにされ、
止血剤の注射を打たれ
おまけに、青くて硬くてうるさいものを
くびのまわりをぱちぱちって、ぐるっと囲まれてしまいまちた。
お母ちゃんが、
「エリザベス陽南」のお写真を撮るって、張り切っていたけど、
じっとなんかしてやんないわ。じゃんね～ん。
当分、お散歩禁止令が出ちゃった。
ストレスたまりまくり。
ため息連発。
お母ちゃんに、
「ため息ひとつつくと、幸せがひとつ、逃げていくんだからね。」って
叱られちゃいました。
あ～あ。
