その日の朝もニコニコ笑顔で散歩に出た陽南ちゃん
当時は6歳
若かったわ
門を曲がった本家の畑に きれいな百合が咲いていました
よい香りがしたの
お父さんにも
見せてあげたいと思って近づいて行ったら
お母ちゃんが
「陽南もきれいなお花が好きなのね」だって
うふふ
ふと見ると 黄色くなった梅がたくさん落ちてました
その一つを パクっとくわえて
朝からお母さんに 叱られちゃって
でも 全然めげないあたしなのでしたぁ
お父ちゃん、あと少ししたら このユリがまた咲くからね
今年は一緒に見ようね