毎日陽南祭り

黒ラブ 陽南 の幸せな日々と おかんのグチも時々

ラブの本能がさせた話

こんにちわんこ、黒ラブ陽南です
あたちは、れっきとした黒ラブの女子
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だから、匂いには敏感
 
いつもは、おかあちゃんの車が停まる前から
わんわんうるさくしてやるんだけどね
今日、お母ちゃんが帰ってきたとき
あたちは黙ってた
 
なぜか、
 
大事なものを隠していたから
 
お母ちゃんが、
「陽南、ただいま。
ワンコワンコ言わないから、また、脱走したかと思って
ひやひやしたわよ
いたのに吠えないなんていい子になったねえ」
 
って、家の中に入ってきたとき
 
お母ちゃんの頭から、いつもはしないいい匂いがしてたから
「ああ、とこばに行って来たのか」ってわかった
 
そして、とこばの白柴、シロちゃんの匂い
 
かぐのに夢中になって
大事なものを隠していたことを忘れちゃった
 
においに敏感なラブの本能に負けたわ
 
「?????陽南、それ、
今朝、ふりまわして遊んでた
 
ゴリラさんの中身にも見えるけど???
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ゃーーーとりぃ死んでるのぉ?」
 
電話で呼び出されたお父ちゃんが、
鳥さんを取り上げて
「まだ温かいなあ、ガラスにでもぶつかったんだろう」
 
そうなの、あわてんぼうな鳥さんが
大慌てでやってきて
きれいでもないガラスにドンしちゃって
落ちたから
あたち、自分のベッドに運んで介抱してやってたんだ
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なのに、おかあちゃんも、鳥さんに負けずにあわてんぼ
「ぎゃー、陽南が、鳥をおそった」
なんて大きなかんちがいして
 
鳥さんの体にはあたちの歯のあとが
無かったでしょ
 
あたちは、れっきとした、「れとりーばー」よ
あたちの体には
祖先からの本能が脈々と息づいているのよ
 
「ふーん、それにしちゃあ、
昨夜はコタツの中に すっぽりもぐりこんでたじゃないの
あんたの祖先は、氷の海の中を泳いで
漁師さんに魚を届けるんじゃなかったんかい」
 
お母ちゃんってさあ、
お友達少ないタイプだと思うよ
 
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              ありがとうございました